
こんにちは。今年の5月から講師として働いている矢板と申します。陶芸歴は4年目で、日々学ばせていただいている最中です。
今回は、白金陶芸教室で毎年開催されている「楽焼き」のイベントについて、白金陶芸教室での楽焼きが初めての人間の視点から記事を書きます。
~いったいどんなイベントなのか?~
教室に通っていただいている会員様を対象にした、「楽焼き」の体験イベントです。
野外の会場を借りて、釉薬をかけるところから、焼成後の還元までを行います。せっかく外でやるので、ついでにバーベキューもしちゃいます。にぎやかなイベントのようですね。
~楽焼きとは~
今年の楽焼きイベントを担当させていただくにあたり、そのルーツを軽く調べてみました。
始まりは安土桃山時代。千利休がお抹茶椀を作るのに使った技術だそうです。焼成温度は800~1000度と低く、あまり強度はないものの、素朴な仕上がりが特徴です。熱を伝えにくいらしく、熱いお茶が入っていても非常に持ちやすいそうです。
教室で行うのは、その「楽焼き」の派生というか、伝統的な楽焼きとは少し異なるものです。主に海外で「Raku firing」として知られている技法だそうです。

ごちごちに還元をかけることで、釉薬の金属感がより強く出るような、やや派手な仕上がりになります。
わたしも在学中は、毎年楽焼きをやる機会がありました。そのときも、今回行うものと同じような、還元ごちごちのカラフルな仕上がりでした。
そこで、当時の記憶を頼りに、どんな焼成の仕方だったのかを想像してみます。
作品に釉薬をほどこす。
ガス窯に作品を入れる。
30分弱くらいで窯から取り出し、木のチップが詰まったアルミ缶に沈めて蓋をし、還元をかける。
周りから水をかけ続けて温度を下げ、ちょっと触れるくらいになったら取り出して、水を張ったバケツに沈める。煤まみれなので、水の中でスポンジなどを使って磨く。
普段の焼成に比べると、非常に短時間で焼き上がりますし、体験としても楽しかった覚えがあります。
還元をかけるためにチップの中へ作品を沈めるとき、めっちゃ煙が上がります。そのせいで、全身がスモーキーな香りに包まれるんですよね。
仕上がりについては、素地の部分が真っ黒になり、釉薬は分厚く感じられ、ぶくを吹いたり、貫入が激しく入ったりする印象です。
また、釉薬によってはぴかぴかのメタリックな輝きが出ます。焼成温度も低いので、顔料の発色も非常に良かったです。
~イベントにむけて~

卒業してから、また少し違う環境で行う楽焼き。
今回のイベントでは、次の項目を検証したいと考えています。
〇素焼き・本焼き(焼きしめ)で、釉薬の仕上がりはどう変わるのか?
要するに、テストピースを作成します。
仕上がりはだいぶランダムになるそうなので、実際にどのくらいランダムなのか、見極めてやろうと思います。
〇還元のかかり方も、段階的に変えてみたい
還元のかかり方をコントロールできるのであれば、3段階くらいに分けて試してみたいです。
〇みんながどんな作品をつくるのか、取材したい
楽焼きは、もろく、やや水漏れしやすい性質もあります。そうした場合、作品をどのように扱うのか、どんな選択肢があるのかも気になります。
そして、みんなが楽焼きにどんな現象を期待しているのかも知りたいです。
当日は、これらのことを中心に、どんなイベントになったのかを記録できたらいいなと考えています。楽焼きの正体やいかに!

~最後に~
イベントが終わったら、記録をもとにまた記事を書く予定です。楽しみにお待ちいただけたら幸いです。
イベントの詳細は以下のとおりです。まだぎりぎり募集しておりますので、参加されたい方はご相談ください。
【イベント詳細】
日程: 2026年11月8日(日)9:00~17:00(小雨決行)
会場: 松本伝左衛門農園
住所: 神奈川県川崎市多摩区東生田4-1-6
アクセス:
小田急線・向ヶ丘遊園駅からバスで7分
JR・東急線・溝の口駅からバスで20分
参加費:
大人:5,500円
未成年:3,500円
中学生以下:無料
※参加費はバーベキュー代と現地の施設使用料となります。
※前日までに教室へ直接お支払いください。
それでは、イベント、またはイベント後の記事でお会いしましょう!👍
白金陶芸教室へのお問い合わせ先はこちらです↓↓
Tel/03-6318-5858
Mail/info@sirokanetougei.com
矢板 いろは
