スケッチの意味
四季を通して色々な草花が咲き、鳥達がさえずります。
それをどのようにスケッチすればよいのでしょうか。
ここでは少し視点を変えてお話しします。
スケッチ画は最終目的ではないと言うことです。
器に絵を描くための下書きと思って下さい。
スケッチの目的は相手をよく知ることです。
ですから上手に描こうとしなくてもかまいません。
花の描き方
まず花の描き方ですが、桜で説明します。
花はハート型の5枚の花ビラが中央の額から伸びています。
同じように種子が中央の額から出ていて花ビラの手前に見えます。
これに種子は黄色、花ビラは薄いピンク色を付ければ桜の花の基本が出来ました。
つまり桜の花は5枚の花ビラと多くの種子からのパーツで出来ており、それが花心から伸びているのです。
このようにモチーフの構造を知れば描きやすくなります。
一度バラバラに分解し、又組み立てるという気持ちでよく観察し、特徴を捕らえられる事が大切です。
あとは上向き、横向き、後ろ向きの方向も描きましょう。
次に花や葉の出方ですが染井吉野でしたら葉は花の後に出るので描きませんが、山桜は同時に芽吹くので必要です。
花や葉は枝からどのように出ているのでしょうか。
花は花、葉は葉と別に芽があり、そこから花なら2~3輪、葉は4~5枚まとまって出来ます。
葉は春の和菓子用に塩漬けされて食べられていますが、輪郭がギザギザしている所が特徴です。
このような見方で他のモチーフに対してもスケッチする際には試してみて下さい。
モチーフを観察する
次に鳥ですがやはり観察することです。
庭の雀や公園の鳩、或いは飼鳥などをよく見て下さい。
頭、翼、足などがどうなっているのか、目に鳥の姿を焼き付けるように観察し、スケッチしましょう。
又、野山へ出かける機会にはスケッチブックを持参し、出逢った鳥を描いてみて下さい。
鳥の形や動き、色などの特徴が掴めるようになると思います。
また剥製などを描いたり図鑑や、写真集等を参考にして鳥の名前、習性、姿などを理解することも大切です。
鳥の描き方
小鳥の胴体の形でよく引用されるのが卵です。
鳥は常に動いていますから卵のフォルムを胴体に見立て、あらかじめポーズを決めておくと描きやすいでしょう。
地面に立っているのか枝に止まっているのかを決めて、頭、足、尾を付ければ大体の姿が出来てきます。
注意する点は、目、嘴、足を丁寧に描き、飛ぶための風切羽の羽根の重なりを4~5枚シャープに描くと、より鳥らしくなります。
体の輪郭は卵型にそって柔らかく描けばよいでしょう。あとは鳥の種類によって羽根の柄を描き色を付ければ完成です。
まずは線描だけで色々なポーズをたくさん描いて下さい。
自然な姿が描けるようになるでしょう。
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廣瀬義之