穴窯初日!窯詰めなどの様子~穴窯体験☆2016in益子~
こんにちは、白金陶芸教室の飯田です。
今回は、前回と引き続き益子で行われた穴窯体験の様子をレポート致します。
穴窯と登り窯の違いから準備や窯詰めなどイベント初日の模様をご紹介しますね♪
?穴窯と登り窯の違い・・・?
登り窯は山などの傾斜のある場所に設置され、単室が連なる形になっています。その為たくさんの作品を詰めることが可能です。傾斜を利用して火が回りやすいため焼成日数も1~2日間で済みますが、ある程度のところで火を止める為部屋ごとに焼き具合が異なることがあります。。
それに対し、穴窯は単室なので灰のかかり具合等出来上がりを納得いくまで焚き続ける事が可能です。
規模の大きい登り窯と違い、穴窯は焼きムラが生まれやすく、その時その時の焚き具合で全く異なる作品に仕上がります。
温度の調整や燃料となる薪等、かなりアナログな方法にはなりますが、他の焼き方にはない独特の味わい深さが生まれるのが特徴です。
☆穴窯詰め&準備スタート!☆
11月後半、益子にて行われたこの穴窯イベント。
事前に穴窯用として作られた皆さんの気合の入った作品を
窯に詰めて焼く準備をしていきます。
▲窯に詰める作品たち。きれいですね。
▲窯の中はこんな様子・・・。部屋がレンガの壁で仕切られています。
これにより窯の中の熱や空気が上がる仕組みになっております。
▲こちらが今回の燃料となる薪。
写真外にもたくさんの薪が転がっております。
2日半の間ずっと焚き続けるのでこれだけの薪を使うことになります。
そしてこの薪が燃えて灰になり作品の釉と形を変えてゆきます。
自然に感謝です・・・。
▲窯に必要なのが温度計!
この温度計とにらめっこしながら薪を入れて温度調節をします。
▲ジャーン!こちらが今回使用する穴窯。
穴窯と言うと地中にあるような気がしてしまいますが、このような感じです。
右が作品を入れる部屋、左が煙突になります。
こちらの窯は通常よりも太く長い煙突が特徴のようです。
一番右端の黒ずんでいる部分から薪を投げ入れていきます。
▲窯にいたとっても人懐っこい野良猫ちゃん。
奥に見える薪を投げ込んで燃やしていきます。
ちょっと遠近感もありますが、薪はこの猫ちゃんより大きいですよ~!力仕事!
▲薪を入れた直後の写真がこちら。
鉄の扉の奥は真っ赤な炎・・・。
この扉から薪を入れます。
あたり前ですがとっても熱いです・・・。
薪を入れる間も外気が中に入るので素早く正確に奥へ投げ入れます。
これを約10~15分間隔で入れ続け、温度が下がらぬように火の番をします。
▲こちらは作品を置く棚板。
窯の中で何度も焼かれ続け降り積もった灰がところどころ溶けて赤く色づいてる様子が見えますね。
きっと作品も窯の中ではこんな感じで焼かれているのでしょう・・・。
いかがでしたか?
薪窯は通常の電気窯と違って
窯を人力で焚き続けるため、
何人かで交代で火の番をします。
時にはお菓子をつまみつつ・・・お酒を飲みながら・・・
仲間と語りながら・・・
そんなふうにゆっくりと火と共に時間を過ごします。
たまにはこんなスローライフもいいですよね~。
都会では滅多に体験できない素敵な経験が楽しめますよ!
次回はあなたもぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?
お待ちしております♪